ANA VISA Suicaカード

Suica一体型でANAマイルを貯めたい首都圏ユーザー向け、ただし家族カード非対応に注意
編集部評価
ANA VISA Suicaカードは、Suica機能とANAマイル積算を1枚に集約したい人向けのカードだ。年会費は初年度無料、2年目以降2,200円(税込)だが、マイ・ペイすリボを設定し年1回以上リボ払い手数料を支払うことで826円(税込)まで引き下げられる。ただしリボ払い手数料は別途コストとして発生するため、年会費の表面上の安さだけで判断しないことが重要だ。
マイル還元率は通常コース(手数料無料)で200円(税込)につき1マイル相当(還元率0.5%)、年6,600円(税込)の手数料を払う2倍コースを選べば還元率1.0%に上がる。2倍コースの費用対効果が出るのは年間カード利用額が132万円を超える水準からであり、利用頻度が低い場合は通常コースで十分だ。
ANA航空券購入時は100円につき1.5マイル相当と通常の3倍の還元率が適用される点は、ANA便を定期的に利用するユーザーにとって実質的なメリットになる。
入会・継続時に各1,000マイルが付与されるため、搭乗頻度が低い年でも一定のマイルが積み上がる仕組みも評価できる。
向いている人
首都圏在住でSuicaを日常的に使いながらANAマイルも貯めたい人に向く。ANA便への搭乗ボーナスが区間基本マイルの10%加算されるため、ANAをメインに利用するビジネス・レジャー利用者にとってはマイル積算の底上げになる。空港内売店「ANA FESTA」や機内免税品販売「ANA SKY SHOP」(10%OFF)を頻繁に利用する人にとっても、割引優待が年会費コストを補う場面がある。
Suicaへのチャージ機能も備えているため、マイルに移行せず交通費・日常決済に充てるという柔軟な使い方も可能だ。
注意点
家族カードが発行できないため、家族分のマイルをまとめて積算したい場合には対応できない。
海外旅行傷害保険は最高1,000万円の自動付帯だが、傷害・疾病治療費用や賠償責任・携行品損害は補償対象外であり、海外渡航時は別途保険への加入を検討すべきだ。ショッピング保険は年間100万円が上限だが、国内での1回払い・2回払い利用は対象外で、海外利用または国内リボ・分割払い(3回以上)のみが補償される。
Suicaは定期券としての利用に対応していない点も、通勤定期券の利用を想定している場合は事前に確認が必要だ。
- ANA航空券購入時は100円につき1.5マイル相当が貯まり、通常ショッピング時(0.5%)の3倍の還元率になるため、ANA便を定期的に利用する人ほど差が出る
- カード本体にSuicaが搭載されており、貯まったVポイントをSuicaへチャージする使い方も可能。マイルに移行しなくても日常の交通費・買い物に活用できる
- 家族カードが発行できないため、夫婦や家族でマイルをまとめて貯めたい場合には別カードの検討が必要になる
- 年会費を826円(税込)に下げるにはマイ・ペイすリボの設定と年1回以上のリボ払い手数料支払いが条件で、手数料コストとの比較が判断の分かれ目になる
特徴
年会費と割引条件
年会費は初年度無料、2年目以降2,200円(税込)。ただし、マイ・ペイすリボ(ショッピング1回払い利用分が自動的にリボ払いになる支払い方法)を設定し、年1回以上リボ払い手数料を支払うことで826円(税込)まで引き下げられる。リボ払い手数料の負担と年会費削減効果を比較したうえで利用を検討したい。
家族カードは発行不可のため、家族分のマイルをまとめて貯めたい場合には向かない。
ポイント還元率とマイル移行
カード利用200円(税込)につき1ポイントのANAマイレージ移行可能ポイントが付与される。マイルへの移行は2つのコースから選択できる。
通常コース:移行手数料無料で1ポイント=1マイル(実質還元率0.5%)
2倍コース:年6,600円(税込)の手数料がかかるが1ポイント=2マイル(実質還元率1.0%)
年間の利用額が多い人は、移行手数料がかかっても2倍コースの費用対効果が高まる。
ANA航空券購入時は100円=1.5マイル相当と通常より高い還元率が適用される。
ANA搭乗ボーナスと入会・継続特典
ANA便に搭乗するたびに区間基本マイルの10%がボーナスマイルとして加算される。また、入会時および毎年のカード継続時に1,000マイルが付与されるため、飛行機に乗らない年でも一定のマイルが積み上がる仕組みになっている。
Suica機能
カード本体にSuicaが搭載されており、交通機関や電子マネー加盟店での支払いに利用できる。なお、定期券としての利用には対応していない。貯まったVポイントをSuicaへチャージすることも可能で、マイルに移行せずに日常の交通費・買い物に充てるという使い方もできる。
付帯保険
海外旅行傷害保険は最高1,000万円、国内航空傷害保険も最高1,000万円が付帯、どちらも自動付帯。ショッピング保険は年間100万円まで補償されるが、対象は海外での利用および国内でのリボ払い・分割払い(3回以上)に限られる点に注意が必要だ。国内での1回払い利用はショッピング保険の対象外となる。
申込条件とブランド
申込条件は満18歳以上(高校生除く)。Visaブランドで発行され、別途申し込むことでANA銀聯カードも取得可能(本カードとは別カードとして発行)。
特典・優待
ANA関連施設での割引優待
ANA VISAカードを提示・利用することで、空港内売店「ANA FESTA」およびオンラインショッピングサイト「ANAショッピング A-style」での購入が5%OFFになる。さらに、国内線ANA Wi-Fiサービス内のショッピングコンテンツ「ANA STORE@SKY」と国際線機内免税品販売「ANA SKY SHOP」では10%OFFが適用される。
フライト前後の空港での買い物や機内での免税品購入を頻繁に行う人にとって実質的なコスト削減につながる特典だ。
入会・継続ボーナスマイル
新規入会時に1,000マイルが付与される。また、毎年カードを継続するたびに1,000マイルが付与されるため、年会費を支払い続けることでマイルが積み上がる仕組みになっている。1,000マイルは国内線特典航空券の一部区間に充当できる水準であり、継続利用のインセンティブとして機能する。
年会費割引(マイ・ペイすリボ活用)
通常2,200円(税込)の年会費は、マイ・ペイすリボを設定し年1回以上リボ払い手数料を支払うことで826円(税込)に割引される。マイ・ペイすリボはショッピング1回払い利用分が自動的にリボ払いに変換される支払い方法であり、毎月の支払い設定額を利用額と同額に設定することで繰り越しを最小限に抑えつつ手数料を発生させることが可能。
ただし、リボ払い手数料が発生する点は費用として認識しておく必要がある。なお、各種年会費・一部保険料・リボ払い・分割払い・キャッシングリボの支払い分はカード利用条件の対象外となるため、ポイント付与や特典適用の計算から除外される。
VポイントからSuicaへのチャージ
キャンペーンやVクーポン利用特典などはVポイントが貯まる。貯まったVポイントをSuicaへチャージすることができる。
VポイントをANAマイルにも移行可能で、5ポイント=3マイル(1ポイント=0.6マイル換算)となる。マイルへの移行を選ばない場合でも、日常の交通費や電子マネー決済に活用できるため、ポイントの使い道が広がる。Suicaチャージ分は交通機関・コンビニ・スーパーなど幅広い加盟店で利用可能だ。
ANAマイレージ移行可能ポイントをVポイントに移行することも可能。
マイル移行コースの選択
ポイントのマイル移行は通常コースと2倍コースの2種類。通常コースは移行手数料無料で1ポイント=1マイル。2倍コースは年6,600円(税込)の手数料がかかるが1ポイント=2マイルとなる。
年間カード利用額が132万円(税込)を超える場合、2倍コースの追加手数料分を移行マイル増加分で回収できる計算になる。利用頻度・金額に応じてコースを選択することが重要だ。
なお、移行手数料の費用対効果は年度(4月1日〜翌年3月31日)単位で管理される。
銀聯カードの別途発行
ANA銀聯カードを別途申し込むことが可能。本カード(VISA)とは独立した別カードとして発行されるため、銀聯ブランドが広く普及している中国本土などでの利用時に活用できる。
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あわせて比較したいカード
付帯保険の種類
付帯保険の詳細
海外旅行傷害保険
海外旅行傷害保険は自動付帯で、カードを持っているだけで補償が適用されます。最高補償額は1,000万円ですが、補償対象となる項目は限定されており、注意が必要です。
死亡・後遺障害:最高1,000万円
救援者費用:100万円限度
傷害・疾病治療費用:補償対象外
賠償責任:補償対象外
携行品損害:補償対象外
海外旅行中に病気やケガで病院にかかった場合の治療費用は補償されません。留学・海外旅行の際は、別途海外旅行保険への加入を検討することを強くおすすめします。
なお、搭乗ごとの加入手続きは不要で、利用航空会社の制限もありません。
国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険は付帯していません。
国内航空傷害保険
国内航空傷害保険は自動付帯で、国内線搭乗時に適用されます。最高補償額は1,000万円ですが、こちらも補償対象は限定されています。
死亡・後遺障害:最高1,000万円
傷害入院日額:補償対象
手術:補償対象外
傷害通院日額:補償対象外
搭乗ごとの加入手続きは不要で、ANA以外の航空会社を利用する場合も補償対象となります。
ショッピング保険
年間100万円を上限とするショッピング保険(お買物安心保険)が付帯しています。ただし、補償対象となる利用は以下の条件を満たす場合に限られます。
海外でのカード利用
国内でのリボ払いまたは分割払い(3回以上)でのカード利用
国内での1回払いや2回払いによる購入は補償対象外となるため、国内での通常ショッピングには実質的に機能しない点に注意が必要です。
航空便遅延補償
付帯なし
ポイントシステム
基本のマイル還元率
カードショッピング200円(税込)ごとに1ポイントのANAマイレージ移行可能ポイントが付与されます。これをANAマイルへ移行することで100円あたり0.5マイル相当(還元率0.5%)が貯まります。日常の買い物や公共料金の支払いなど、幅広い用途で利用できます。
移行方式は2つ
貯まったANAマイレージ移行可能ポイントをANAマイレージへ移行するには2つの方式が用意されています。
応募方式:好きなタイミングでマイルに移行可能
自動移行方式:毎月自動的にANAマイレージへ移行
自動移行方式にすることで、毎月ANAマイルに移行されるため、手続きが不要なので便利ですが、ANAマイルにも有効期限があるため注意が必要です。
応募方式も同じくANAマイレージ移行可能ポイントに有効期限があるため、注意が必要です。
マイル交換2倍コース(移行手数料6,600円(税込))
ANA VISA Suicaカードを利用して貯まるANAマイレージ移行可能ポイントは、手数料無料で1ポイント=1マイルに移行することができます。
1ポイント=2マイルに移行できる2倍コースが用意されているため、マイルを貯めたい方は2倍コースを選択するのもおすすめですが、2倍コースは移行手数料として年度ごとに6,600円(税込)が必要になります。
VポイントもANAマイル移行可能
キャンペーンやVクーポン利用特典などはVポイントが貯まります。
貯まったVポイントは、VポイントPayアプリのスマホ決済として1ポイント=1円として利用、他社ポイントへ交換、1ポイント=1円としてカード利用代金などに充当することができます。
また、ANAマイルへの移行も可能で、5ポイント=3マイル(1ポイント=0.6マイル換算)に応募方式として手数料無料で移行可能です。
ANAマイレージ移行可能ポイントは、ANAマイルもしくはVポイントへ移行することができます。Vポイントへ移行することで幅広く活用することができるので旅行に行かないなどの場合は、Vポイントへ移行するのもおすすめです。
入会・継続ボーナスマイル
カード入会時に1,000マイルがプレゼントされます。入会時のボーナスマイルはカード入会日の翌月末までに積算されます。
また、毎年カードを継続するたびに1,000マイルが付与され、継続時のボーナスマイルは毎年4月末に積算されます。
ANAグループ便搭乗ボーナスマイル
ANAグループ便に搭乗するたびに、通常のフライトマイルに加えて+10%割り増しボーナスマイルが加算されます。飛行機をよく利用する方にとってはマイルが効率よく貯まる仕組みです。
ANA航空券購入時の還元
ANAの航空券をこのカードで購入した場合、100円につき1.5マイル相当が貯まります。通常ショッピングの0.5%と比べて3倍の還元率となるため、ANA便を頻繁に利用する方にとって特に有利な場面です。
ANAカードマイルプラス加盟店での追加マイル
ANAカードマイルプラスの加盟店でカード払いをすると、通常のANAマイレージ移行可能ポイントとは別に、100円または200円(税込)ごとに1マイルが追加で貯まります。加盟店によって積算単位が異なるため、よく利用する店舗が対象かどうか事前に確認しておくと効果的です。
ANA Payを活用したマイルの二重取り
ANA Payを活用することで、マイルをより効率よく貯めることができます。
ANA Payへのチャージ時:ANAカードからのチャージで1,000円あたり1マイル積算
ANA Payでの支払い時:200円の支払いごとに1マイル積算
チャージ時と支払い時の両方でマイルが貯まるため、ANA Payを経由することで実質的な還元率を高めることが可能です。ANA PayはANAマイレージクラブ アプリから利用できます。
ANAマイレージ移行可能ポイントの有効期限
ANAマイレージ移行可能ポイントの有効期限は2年間となります。移行方式を応募方式にしている方は、有効期限前にANAマイルもしくはVポイントへの移行を計画的に行うことが必要です。
マイルの有効期限
積算マイル・ボーナスマイルともに有効期限は3年間です。在学期間中に貯めたマイルは卒業後も有効期限内であれば利用できますが、期限切れに注意して計画的に使うことが重要です。
Vポイントの有効期限
Vポイントの有効期限はポイントの最終変動日(貯める・使う・交換する)から1年間(自動延長あり)です。
よくある質問
ANA VISA Suicaカードはどんな人に向いていますか?
ANAをよく利用し、かつ交通系電子マネーのSuicaを日常的に使う人に向いています。カード1枚でANAマイルの積算とSuicaチャージの両方をまかなえるため、財布をすっきりさせたい方に適しています。
ANA便搭乗時には区間基本マイルの10%がボーナスとして加算され、ANA航空券購入では100円あたり1.5マイル相当が貯まります。入会・継続時にも毎年1,000マイルが付与されるため、年に数回ANAを利用するライトなマイラーにも実用的です。また、ANA FESTAやANAショッピング A-styleで5%OFF、ANA STORE@SKYやANA SKY SHOPで10%OFFになる優待は、空港や機内での買い物が多い人にとって直接的なメリットになります。
ANA VISA Suicaカードの注意点は何ですか?
いくつかの制約を事前に把握しておく必要があります。
家族カードを発行できないため、家族全員でマイルをまとめて貯めたい場合は別の手段が必要です。
Suica機能は搭載されていますが定期券としての利用はできません。通勤・通学定期をSuicaで管理したい場合は別途Suicaカードが必要になります。
ショッピング保険(年間100万円)は海外利用と国内のリボ払い・分割払い(3回以上)のみが対象で、国内の通常1回払い利用は補償されません。
年会費を826円(税込)に割引するにはマイ・ペイすリボへの設定と年1回以上のリボ払い手数料の支払いが条件となるため、リボ払い手数料が発生する点を踏まえてコストを計算する必要があります。
ANA VISA Suicaカードの年会費と還元率はどう見ればよいですか?
通常年会費は初年度無料、2年目以降2,200円(税込)です。マイ・ペイすリボを設定し年1回以上リボ払い手数料を支払うことで826円(税込)まで引き下げられますが、リボ払い手数料自体のコストも考慮が必要です。
還元率については、通常のショッピングは200円につき1ポイントで、無料の通常コースでは1ポイント=1マイルに移行できるため実質0.5%相当のマイル還元です。年6,600円(税込)の2倍コースを利用すれば1ポイント=2マイルとなり還元率は1%相当に上がりますが、移行手数料を回収するには相応の利用額が必要です。
ANA航空券購入時は100円=1.5マイル相当と還元率が上がるため、ANA利用頻度が高いほどコストパフォーマンスが改善します。
ANA VISA Suicaカードを他カードと比較するポイントは?
比較時に確認すべき主な軸は4点です。
Suica一体型かどうか:ANAカードの中でSuica機能を内蔵しているのはこのカードの特徴で、交通系ICカードを別に持ちたくない人には差別化ポイントになります。
搭乗ボーナス率:このカードは10%で、上位グレードのANAカードと比べると低めです。ANAをメインに多頻度で搭乗するなら上位カードとの比較が有効です。
家族カードの有無:このカードは家族カードを発行できないため、家族でマイルを合算したい場合は家族カード対応のANAカードを検討する必要があります。
マイル移行コスト:通常コースは無料で0.5%相当、2倍コースは年6,600円(税込)で1%相当となるため、年間利用額に応じてどちらが得かを試算することが重要です。
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詳細情報
基本情報
| 年会費 | 2,200円(税込)、初年度無料※マイ・ペイすリボ設定+年1回以上リボ払い手数料支払いで826円(税込)に割引可能 |
| 基本還元率 | 0.5%(200円につき1ポイント、1ポイント=1マイル換算) |
| 国際ブランド | Visa |
| 申込条件 | 満18歳以上(高校生除く) |
| 発行期間 | 最短2~3週間程度 |
| 利用限度額 | 10~80万円 |
ポイント還元
| 基本還元 | 200円(税込)につき1ポイント(通常コース:1ポイント=1マイル、移行手数料無料) |
| 特約店還元 | ANA航空券購入:100円=1.5マイル相当/ANA FESTA・ANAショッピング A-style:5%OFF/ANA STORE@SKY・ANA SKY SHOP:10%OFF |
| ボーナス | ANA便搭乗ボーナス:区間基本マイルの10%加算/入会・継続時:1,000マイル付与 |
| 交換先 | ANAマイル(通常コース:1ポイント=1マイル無料、2倍コース:1ポイント=2マイル・年6,600円(税込))、Suicaチャージ |
| 有効期限 | ANAマイレージ移行可能ポイント:2年間/ANAマイル:3年間/Vポイント:最終変動日(貯める・使う・交換する)から1年間 |



















