キャッシュレス決済は9割超が利用!モバイル決済の使い分けが主流になった理由
Visaの最新調査(2026年3月)によると、対面決済でキャッシュレスを利用する人は92%に達し、決済手段を選ぶ基準は「スムーズさ」へと変化しています。モバイル決済の普及と使い分けの実態を詳しく解説します。

キャッシュレス決済はもはや「当たり前」の時代へ
2026年3月にVisaが実施した大規模調査(全国18〜69歳の一般消費者30,000人を対象とした事前調査)の結果、対面での支払いにおいてキャッシュレス決済を利用している人は全体の92%に達していることが明らかになりました。現金のみで支払いを行う人はわずか8%にとどまり、キャッシュレス決済はもはや特別な手段ではなく、日常生活に完全に溶け込んでいます。
さらに、キャッシュレス決済が支払い全体の半分以上を占める「キャッシュレス派」は約57%に上り、現金との併用も含めると、ほぼすべての消費者が何らかのかたちでキャッシュレスを活用している実態が浮かび上がっています。
決済手段を選ぶ基準は「何を使うか」から「いかにスムーズか」へ

今回の調査で特に注目すべき点は、消費者が決済手段を選ぶ際の判断基準の変化です。クレジットカード・デビットカードによるモバイル決済を利用している理由として最も多く挙げられたのは、「レジでの支払いが簡単・スムーズで楽」(41%)でした。
かつては「どのカードを持つか」「どのブランドを選ぶか」が重視されていましたが、現在の消費者は「どれだけ手間なく支払えるか」という体験の質を最優先に考えるようになっています。また、以下の理由も上位に挙げられており、利便性と経済的メリットの両立が求められていることがわかります。
ポイント付与や還元率が高くお得:積極的にポイントを活用したいというニーズ
財布を持ち歩かなくてよい:スマートフォン1台で完結する利便性
使えるお店が多く日常の買い物で使いやすい:加盟店の広さによる安心感
モバイル決済の利用者は4割超、若年層ほど積極的に活用

クレジットカード・デビットカードをスマートフォンやスマートウォッチで利用する「モバイル決済」の利用者は、事前調査において43%に拡大しています。そのうち月1回以上モバイル決済を使う人は約6割にのぼり、利用頻度も高水準を維持しています。
年代別に見ると、若年層ほど利用率が高く、男女ともに年齢が上がるにつれて利用率が低下する傾向が確認されています。スマートフォンをより日常的に活用している若い世代にとって、モバイル決済はすでに「当然の選択肢」となっているといえるでしょう。
スーパー・コンビニ・飲食店など日常シーンでの利用が拡大

モバイル決済は、特別なシーンだけでなく、毎日の買い物の場面でも幅広く活用されています。クレジットカード・デビットカードによるモバイル決済を1年以内に利用した場所として、以下の店舗が上位に挙げられました。
スーパーマーケット(61%):最も利用頻度が高い日常的な買い物の場
ファーストフードなどの飲食店(56%):スピードが求められる場面での活躍
コンビニエンスストア(51%):少額決済でもモバイルが選ばれる
ドラッグストア(48%):日用品購入でも定着
これらの結果は、モバイル決済が「たまに使う便利な手段」から「毎日の生活に組み込まれた決済インフラ」へと進化していることを示しています。
複数の決済手段を「使い分ける」スタイルが約7割で主流に

モバイル決済の普及に伴い、消費者の行動パターンにも変化が生まれています。現在、複数のモバイル決済を目的やシーンに応じて使い分けている、または使い分けたいと考える「使い分け派」は約69%に達し、1つの手段に集約する「集約派」(約31%)を大きく上回っています。
たとえば、ポイント還元率の高いカードを特定の店舗で使い、別の場面では利便性を優先して別の手段を選ぶ、といった柔軟な使い方が広まっています。利用頻度が高い人ほどこの傾向が強く、決済リテラシーの向上とともに「賢い使い分け」が定着しつつあります。
今後の意向については、「使い分け派」が約59%、「集約派」が約41%と、やや集約志向が高まる傾向も見られますが、引き続き使い分けが主流であることに変わりはありません。また、約9割の消費者が「支払い時間の短縮」「キャッシュレス活用」「ポイントやお得情報の積極活用」に関心を持っており、スムーズな決済体験と経済的メリットの両立が今後も重要なテーマであり続けることがうかがえます。
クレジットカード選びにおける「モバイル対応」の重要性が増す
今回の調査結果は、クレジットカードを選ぶ際の視点にも大きな示唆を与えています。単に還元率やブランドだけでなく、Apple PayやGoogle Payなどのモバイル決済への対応状況、タッチ決済(コンタクトレス決済)の使いやすさ、そして日常的な買い物シーンでの使い勝手が、カード選びの重要な判断基準となっています。
複数のカードを使い分けるスタイルが主流になっている今、自分のライフスタイルや利用シーンに合わせて最適なカードを組み合わせることが、よりお得でスムーズな決済体験につながります。モバイル決済への対応状況やポイント還元の仕組みをしっかり確認したうえで、自分に合ったカードを選ぶことをおすすめします。